豊かさ指数、初の低下へ コロナ流行で国連推計 所得減少、平均余命も短縮の恐れ





国連によると、新型コロナの流行を受け、今年は1人当たりの国民総所得(GNI)が4%減少する見込みだ(ロイター)

 国連開発計画(UNDP)は22日までに、新型コロナウイルス大流行の影響で、豊かさを示す「人間開発指数」が世界全体で今年、1990年の統計開始以来初めて低下するとの推計をまとめた。所得減少や教育水準の悪化などで、開発途上国がより深刻な状況に陥ると予測し「過去最大の後退」になりかねないと警告。格差縮小のため遠隔医療・教育の普及に努めるよう国際社会に求めている。豊かさを示す指数は所得や平均余命、就学状況を組み合わせて数値化している。

 国連によると、新型コロナの流行を受け、今年は1人当たりの国民総所得(GNI)が4%減少する見込み。開発途上国を中心に世界の児童の約6割が短期的に初等教育を受けられなくなり、20年通年で1980年代半ばの教育水準まで悪化する恐れがある。感染による死者も46万人を超えており、各国で平均余命が短くなることも懸念されている。(共同)



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