【コロナ 次の一手】③ワン・ダイニング 高橋淳社長 鮮度のいい肉 強み生かす

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ワン・ダイニング 高橋淳社長

ワン・ダイニング 高橋淳社長

 焼き肉食べ放題「ワンカルビ」など、関西を中心に全国130店舗を展開していますが、新型コロナウイルスの影響で4月14日に全店を休業させました。しかし5月7日から、従来手掛けていなかったランチ、焼き肉セットのテークアウトなども加えて営業を再開し、同月中旬以降は前年を上回るペースで売り上げが伸びています。危機的状況だからこそ、自社の強みを生かすことを徹底的に考えています。

 象徴的な例が、店舗と同じ味を外出自粛するお客さまに自宅で食べていただくため、鮮度の良いお肉とたれをセットにしたテークアウトです。グループでは精肉店を展開し、肉の品質管理や販売の認可取得などのノウハウがあります。店舗と同じ品質の焼き肉を自宅で食べていただけるよう、すべての食材をワンセットで用意し、人気です。インターネットで事前に注文でき、店舗での「三密」も避けられます。

 休業期間中、社員は徹底的に店舗を清掃すると共に、新サービス開始のマニュアル作りなど再開準備を進めました。売り上げは落ちましたが、逆に社員同士の連携が強化された重要な期間だったと思います。休業補償もし、アルバイトの退職もほとんどありませんでした。

 危機に直面すると、日頃の評価が鮮明になります。「あの店なら行きたい」「清潔で安心して食事ができる」と思ってもらえる努力を重ね、自社の価値を高めることの重要性を再確認しました。

 わが社は過去にも、米国の牛海綿状脳症(BSE)問題など数々の危機がありましたが、強みを磨き、乗り越えてきました。信頼され、必要とされる店作りが重要だと思っています。(聞き手 黒川信雄)

 たかはし・じゅん 成蹊大卒、三井物産を経て平成7年食肉小売業ダイリキ(大阪市)入社。20年10月、ダイリキの会社分割で発足したワン・ダイニング社長に就任。28年11月から持ち株会社1&Dホールディングス社長も兼務。59歳。東京都出身。

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