近頃、街のあちらこちらで見かけるリラクセーションルームで働くセラピストが主人公。仕事自体を掘り下げることより、施術される高齢者や元プロ野球選手を通じて「癒やし」とは何かを探る。
主演は、モデル出身の松井愛莉(あいり)。これが映画初主演で初々しいが、ヒロインの懸命さをよく伝える。
ヒロインの行動がとっぴだったり、展開が都合が良い部分もあるが、善意の人たちが織りなす物語は感謝の気持ちこそ癒やしの源泉であると教えてくれる。富士山麓での森林浴の場面が、スクリーン越しでも癒やされそうなのがいい。
7月3日から東京・シネ・リーブル池袋、大阪・イオンシネマ大日などで全国公開。1時間49分。(健)
★★★☆
(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)