トランプ米大統領のめいによるトランプ一族の内情を暴露する著書に対し、トランプ氏の弟ロバート氏が出版差し止めを求めていた訴訟で、東部ニューヨーク州の裁判所は25日、管轄権がないとして訴えを退けた。AP通信が伝えた。
著者はトランプ氏の兄の娘メアリー・トランプさん。7月28日発売予定で題名は「トゥーマッチ・アンド・ネバーイナフ」。「私たちの家族はいかにして世界で一番危険な男をつくりあげたか」との副題が付けられている。
トランプ氏の父親、故フレッド氏や兄弟らとトランプ氏の間のいさかいなど家庭の内情が記されているという。メアリーさんはニューヨーク・タイムズ紙がトランプ氏の納税回避疑惑を報じた際の情報源だったことも明かしている。
ロバート氏側は訴えで、故フレッド氏の遺産相続の際にメアリーさんも守秘義務契約を交わしており、出版はこれに反すると主張していた。(共同)