フランスの航空事故調査局(BEA)は26日、イランで今年1月に起きた革命防衛隊によるウクライナ旅客機撃墜で、イランから同機のブラックボックスのデータ解析に関する支援依頼があったと発表した。フランスで来月20日に作業を開始するという。
BEAが行う作業は、ボイスレコーダー(音声記録装置)とフライトレコーダー(飛行記録装置)の修復とデータの回収。調査はイランが主導して行うとしている。
撃墜では乗客乗員の計176人全員が死亡。イランは当初、技術トラブルによる事故と主張したが、イラン有力司令官殺害をめぐり米国との対立が激化する中、誤って撃墜したことを認めた。犠牲者に自国民がいるカナダは、ブラックボックスの損傷が激しいため、技術のあるフランスで解析されるべきだとの考えを1月から示していた。(共同)