国連のドゥジャリク事務総長報道官は26日の定例記者会見で、グテレス事務総長が8月6日に広島市で営まれる「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)に出席する可能性について「非常に低い」と述べ、欠席する方針だと明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大に伴う自己隔離や渡航制限を守る必要性を理由に挙げた。
軍縮担当上級代表の中満泉事務次長が出席し、グテレス氏のメッセージを代読する方向という。
グテレス氏は国連創設75年の今年、核兵器廃絶に向けた機運を盛り上げるため、事務総長として自身初の広島訪問を計画したが、25日の記者会見で「参加を予測するのは現実的でないと思う」と表明。「広島の式典には今年本当に行きたいが、状況がまだ非常に不透明だ」と説明していた。(共同)