米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルス感染症による死者が28日、世界全体で50万人を超えた。中南米で急増するなど、世界各地で被害が拡大しており、沈静化の気配はまったく見えないままとなっている。感染者は28日に1000万人を上回った後も増え続けている。
死者は、最初の感染例が世界保健機関(WHO)に報告されてから約3カ月後の4月10日に10万人に達した。その後、10万人増に要した日数は15日、19日、24日と、被害拡大のペースは若干鈍化してきた。だが今回は6月中旬以降の感染者の急増も反映し、21日で10万人増となっており、今後の展開が懸念される状況となっている。
国別の死者は、米国が群を抜いて多く12万5000人超で、次いで南米ブラジルが5万7000人台。西欧諸国では鈍化傾向にあるが、メキシコが2万6000人、インドが1万6000人と増加基調が続いている。中東のイランでも1万人台に上っている。(共同)