利用客の詐欺被害を未然に防止したとして、大阪府警和泉署は2日、「セブンイレブン和泉はつが野3丁目店」(同府和泉市)のアルバイトで大学2年、竹越咲希さん(19)ら2人に感謝状を贈った。竹越さんは「『詐欺かもしれない』とアンテナを張っておくことが大切だと思った」と振り返った。
同署によると、6月18日夕、同店に携帯電話で話しながら60代男性が駆け込んできた。男性は約3万5千円分の電子マネーを購入しようとしたが、同店では男性が指定したカードの取り扱いはなかった。すると、男性は通話相手からの指示で、別のカードの購入を求めてきた。
一連の行動を不審に思った竹越さんは「詐欺かもしれない。おかしいですよ」と伝え、ほかのコンビニに行こうとする男性を引き留めた。オーナーの武田奉(たつ)夫(お)さん(56)も不審に感じ、同署へ通報。詐欺被害の防止につながった。
男性は、自宅のパソコンに突然「ウイルスに感染しました」と表示が出て、記載されていた電話番号に連絡したところ、カードを購入するように指示されていたという。
同署は「2人の迅速な対応が被害防止につながった。たとえ誤報になってもよいので少しでもおかしいと思えば警察に通報してもらいたい」としている。