【北京=三塚聖平】ホンダが3日発表した中国市場における6月の新車販売台数は前年同月比4・1%減の14万2363台だった。新型コロナウイルス流行で打撃を受けた販売体制の立て直しが進んだものの、販売が好調だった昨年の反動もあり5カ月連続の前年割れを余儀なくされた。
ホンダによると、主力の「シビック」の販売が2カ月連続で2万台を超えるなど堅調に推移した。6月の販売台数は5月(13万4230台)を約8千台上回るなど販売回復が進んでおり、今後、前年水準を上回る販売量に引き上げることを狙っている。
新型コロナ流行の直撃を受け、ホンダは今年2月に過去最大となる前年同月比85・1%減の記録的な落ち込みを記録。新型コロナが最初に確認された湖北省武漢市の四輪車工場が長期間の稼働停止を余儀なくされていた。
中国の自動車市場は、政府の市場刺激策などにより回復傾向が続いている。中国自動車工業協会によると、5月の中国新車販売台数は前年同月比14・5%増と2カ月連続のプラスを達成している。