熊本豪雨で江藤農水相「食料支援、被害把握を迅速に」





災害廃棄物の仮置き場に向かう車で渋滞する道。鹿児島県から被災した知人の復旧手伝いに訪れたという男性は「(被災状況が〉あまりにも酷くて驚いた」と話した=6日午後4時19分、熊本県芦北町(鳥越瑞絵撮影)

 熊本県南部などでの豪雨被害を受け、農林水産省は6日、緊急自然災害対策本部の会合を省内で開いた。本部長の江藤拓農水相は出席職員に対し、関係省庁などと緊密に連携しながら、被災者に対する食料支援や被害状況の把握などを迅速に進めるよう指示した。

 会合はテレビ会議で実施した。江藤氏は、被災自治体の要請を待たずに届ける「プッシュ型支援」に関して、飲料水2万点、カップ麺1万点を配送済みで、その他の食料・飲料も8日までに配送を終えると説明。現地への職員派遣も「引き続き適切に行い、新型コロナウイルス感染症対策を徹底するように」と求めた。

 近年は自然災害の多発に伴い、農林水産業への被害額が膨らんでいる。令和元年は、台風15、19号などで全国で4883億円の被害が発生。西日本豪雨や北海道胆振東部地震が起きた平成30年の被害額は6282億円、熊本地震があった28年は4358億円だった。



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