「72時間」迎えた被災地 行方不明者を重点捜索





熊本県津奈木町の土砂崩落現場で、行方不明者の捜索をする自衛隊員ら=7日午前9時13分(小型無人機から)
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 豪雨に見舞われた熊本県南部の被災地は7日、災害現場で生存率が下がる目安の一つとされる「発生後72時間」を迎えた。警察や消防、自衛隊は降り続く雨の中、行方不明者が出ている地域や、被害状況の把握が進んでいない地域を重点的に、二次災害を警戒しながら捜索を進めた。

 県南部が記録的大雨となり、気象庁が大雨特別警報を発表したのは4日未明。球磨川は1カ所で決壊、11カ所で氾濫し、各地で土砂崩れや浸水被害が発生した。県はこれまでに、この雨で49人の死亡と1人の心肺停止を確認。球磨村で6人、津奈木町と人吉市でそれぞれ2人、芦北町で1人が行方不明となっている。

 男女2人が不明になっている津奈木町の土砂崩れ現場では、重機が通れるよう、警察官が畑にベニヤ板を敷く作業を進めていた。

 道路が寸断された山間部では多くの集落が孤立し、電話が通じなかったり、水道や電気が使えなかったりしている。県によると、7日午前6時時点で、19市町村に設置された139の避難所に466世帯、1893人が身を寄せている。



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