宇都宮市内などで突風か 屋根瓦や石塀に被害





突風とみられる風で倒壊した石塀。物置もなぎ倒されている=8日午後、宇都宮市内(根本和哉撮影)

 8日午前、栃木県内では広い範囲で激しい雨が降ったほか、宇都宮市や芳賀町で突風によるとみられる被害が相次いだ。

 宇都宮市下平出町では午前11時ごろ、突風とみられる強い風で屋根瓦が飛ばされたり、トタン屋根がはがれたりした。理髪店を経営する遠藤智美さん(44)は、店の屋根瓦が大量に飛ばされ、窓ガラスも割れたという。「雨と風が強くなってきたと思っていたら、聞いたことのないような激しい音がして瓦が飛ばされた。まさか自分のところでこんなことが起こるなんて」と話し、業者とともに修復にあたっていた。

 無職の関福江さん(88)は、夫(89)が用いる酸素の吸入器が停電により動かなくなり、救急車を呼んだという。「すごい雨と風で、怖かった。電気が止まって慌ててしまった」と、憔悴(しょうすい)した表情を浮かべた。

 当時、県内には竜巻注意情報が発表されており、宇都宮地方気象台などが発生原因を調べている。県危機管理課によると、大雨や突風によるけが人はいなかったが、宇都宮市内で一時約280軒が停電したほか、一部鉄道に遅れが出た。(根本和哉)



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