11月1日に放送されたドラマ「良いこと悪いこと」第4話では、魔の手から間一髪で逃れた小山(森本慎太郎)も加わり、高木(間宮祥太朗)と園子(新木優子)は事件の真相をさらに深く追っていきます。「森のくまさん」の替え歌の法則に従えば、次は「ちょんまげ」こと羽立(森優作)が標的となる番です。彼らは「委員長」こと小林(藤間爽子)から羽立の住所を聞き、会いに行きますが、母親の死後ひきこもり生活を送っていた羽立は心を閉ざしたままでした。物語は、新たな犠牲者と、過去に隠された大きな謎が浮上する緊迫の展開を見せます。
ドラマ「良いこと悪いこと」第4話の重要シーン、高木・園子・小山が真相を追う
「森のくまさん」の法則と桜井の悲劇的な死
以前のエピソードで、「森のくまさん」の替え歌の法則に従って狙われる6人のうち、助かった桜井(工藤阿須加)と小山が今後どうなるかという懸念が示されていました。そして、その危惧は現実となります。徐々に回復の兆しを見せていた桜井は、病院から拉致され、拘束された状態で生きたまま焼かれ、命を落とします。焼死という結末は、桜井が「みんなの夢」に描いた消防士になるという夢を皮肉にも見立てたものと解釈できるでしょう。犯人がその様子を動画で撮影し、高木に送りつけている点、そして犯人が自ら法則を破り(あるいは小山の憶測が単なる偶然だった可能性も)、失敗を取り返そうとしている点は、今後の事件の展開を読み解く上で重要な手掛かりとなります。このことから、小山もまた命を落とすまで執拗に狙われ続ける可能性が高いと推測されます。
記憶の食い違いが示す「7人目」の存在
物語の根幹を揺るがしかねない大きな発見は、羽立に拒絶された後、イマクニで高木と小山が小学生時代を振り返る場面で明らかになります。二人の記憶には微妙な食い違いが生じていました。羽立が皆の宿題を一人でやっていたという共通の記憶に対し、小山は宿題の後に「4人でゲームをしていた」と語ります。しかし、高木の記憶では羽立は一緒に遊んでいなかったはずでした。もしゲームが4人、遊戯王カードが2人、漫画が1人だとすると、あの場所に「7人」がいたことになります。終盤の回想シーンでは、羽立の後ろにもう一人、「7人目」と思しき人物の右足と右手が確認されました。皆の記憶から消えている「7人目」が、一連の事件の実行犯であるという仮説が最もシンプルに考えられます。
浮上する新たな容疑者:元担任と宇都見の正体
同時に、もう一人、怪しい人物が浮上します。それは高木たちがいた6年1組の担任である大谷(赤間麻里子)です。彼女は桜井がいなくなる直前に病院を訪れていました。現在校長を務める彼女は、ずっと小学校におり、いつでもタイムカプセルを掘り起こして埋め直せる立場にあります。「みんなの夢」を見て事件を計画することも容易でしょう。しかしながら、担任が高木たちと一緒に遊ぶシチュエーションは考えづらく、「7人目説」と「担任説」は符合しない、いわばそれぞれ独立したミステリーとして存在します。ドラマはまだ前半戦であり、この時点での「怪しい」人物はミスリードであることが多いため、今後の展開に注目が必要です。そして、ラストシーンではこれまでイマクニの常連として物語に介入していた宇都見(木村昴)が刑事であることが判明するサプライズがありました。この衝撃の事実が、物語を予期せぬ方向へと導いていくことは間違いありません。





