旭川医大病院8人診断遅れ 検査確認不足、3人は死亡


 北海道の旭川医科大病院で昨年までの数年間、病理組織やコンピューター断層撮影(CT)の検査報告書の確認不足などで、がん患者ら男女8人の診断が遅れたことが9日、同病院への取材で分かった。治療にも影響し、うち3人は既に死亡した。病院側は10日に記者会見を開き、詳しい経緯を説明する。

 病院によると、数年前に患者1人の検査報告書の確認不足による診断遅れが判明。病院全体で調査したところ、この患者のほかに計7人の診断遅れが見つかった。院内のシステム上の問題が原因という。既に患者3人が死亡し、5人は治療中。3人の死亡と診断遅れとの因果関係は明らかにしていない。

 病院は「患者とご家族に多大な負担と心痛をおかけし、誠に申し訳なく深くおわびする」とコメント。該当する患者には既に個別に説明した上で謝罪したという。



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