米、死者数増加の兆候 新型コロナの新規感染最多



11月の大統領選に向け経済活動再開にこだわるトランプ大統領。積極的な感染拡大抑止策には後ろ向きだ=7月10日、フロリダ州(ロイター)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く米国で、4月中旬から減少傾向が続いていた1日当たりの感染死者数が再び増加に転じる兆しが出ている。米紙ニューヨーク・タイムズ電子版が10日伝えた。感染者数が急増する南部や西部の州で、死者の増加が顕著だとしている。

 米国は感染者数、死者数ともに世界最多。ワシントン・ポスト紙電子版は10日、全米の1日当たりの新規感染者が6万7千人を超え過去最多を更新したと報じた。しかし11月の大統領選に向け経済活動再開にこだわるトランプ大統領は、死者の割合が低下したと強調し、積極的な感染拡大抑止策には後ろ向きだ。

 今週に入り1日当たりの死者数が過去最多を記録したのは、南部のテキサス、フロリダ、ミシシッピや西部アリゾナなどの各州。全米の死者数は9日までの7日間平均が608人だった。5日までの7日間平均は471人で、徐々に増加し始めている。 (共同)



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