警戒中の警察官に暴行を働いたなどとして、警視庁公安部は12日、公務執行妨害の現行犯で、右翼活動家の自営業、藤田英和容疑者(49)=埼玉県川口市=を逮捕した。
逮捕容疑は、12日午前11時40分ごろ、東京都千代田区永田町の路上で、国会周辺から官邸に向け街宣車を移動させようとした際、警戒中の警察官に静止されたことに立腹。迂回(うかい)などの説得に当たった機動隊の男性警部(47)に街宣車のドアを突然開けて故意にぶつけたとしている。
男性警部にけがはなかった。調べに対し、藤田容疑者は「故意にぶつけてはいない」などと容疑を否認しているという。
公安部は右翼の団体や活動家らが、最近、新型コロナウイルス対応などで政権や与党への批判を強めていることを注視。藤田容疑者も12日朝から同様の批判活動を展開していたという。