かつて“いぶし銀”と呼ばれ、土俵とお茶の間を沸かせた名力士たち。フジテレビONE スポーツ・バラエティ/フジテレビONEsmartで放送、同時配信の「大相撲いぶし銀列伝」では、そんな力士たちの土俵人生を貴重なアーカイブ映像や最新のインタビューとともに振り返り好評を博している。
第32話となる今回は、神幸勝紀(しんこう・かつのり)。伊勢ケ浜部屋所属で、最高位は西前頭8枚目。得意手は左四つ、上手投げ。山形県小国町立小国中学校在学時から柔道で活躍し、地元の県立小国高校で2段まで昇った。
2年生のとき、伊勢ケ浜親方(元横綱・照国)のスカウトを受け、高校を中退して伊勢ケ浜部屋に入門。1966年9月、16歳で初土俵を踏む。故障により長い幕下暮らしが続いたが、76年9月、初土俵から丸10年でようやく十両に昇進。1場所で幕下に下がったが、2年後2度目の十両昇進を果たすと、80年5月場所で悲願の新入幕を遂げ、以後、引退まで関取の地位を守り抜く。
序ノ口に付いてから約13年半でつかんだ幕内の座だが、入幕までの所要81場所は、それまでトップだった牧本の74場所を7場所も更新するスロー入幕の新記録だった。
番組MCのやくみつるが特選イチオシするいぶし銀力士。中入りゲストには神幸関のファンである女優の池波志乃が登場する。