【ソウル=名村隆寛】ソウル西部地裁は15日、韓国当局の自主隔離命令に背き外出したとして感染病予防法違反罪に問われた23歳の日本人男性に対し、懲役6月、執行猶予2年(求刑・懲役6月)の判決を言い渡した。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、韓国政府は海外からの入国者らに14日間の自主隔離を命じているが、男性は4月2日に韓国入国後、隔離期間中に食堂やコンビニに行くなど計8回、滞在すべき場所を離れた。男性は同容疑で、外国人として初めて逮捕、起訴された。
同地裁は、男性が公判で反省の意を示しており、検査で陰性判定を受け他者への感染がないことなどを猶予判決の理由にあげた。
韓国では自主隔離の違反者をこれまでに670人以上摘発している。今回以外にも起訴された例があり、1審で実刑判決が言い渡された人もいる。