7500万円賠償命令 東京・調布の小型機墜落


 東京都調布市の小型機墜落事故で自宅が全焼し、長女の鈴木希望さん=当時(34)=を亡くした母、宏子さん(64)が、都や機体の管理会社「日本エアロテック」などに約9500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、東京地裁であり、加本牧子裁判長は会社側に約7500万円の支払いを命じた。都への請求は棄却した。

 加本裁判長は、機体が上昇中に失速したとする運輸安全委員会の事故調査報告書を踏まえ「エアロ社には、運航管理担当者を置かず、安全のために必要な情報を機長に提供しなかった責任がある」と判断した。

 判決によると、平成27年7月26日午前、調布飛行場を離陸直後のプロペラ機が鈴木さん宅に墜落し、機長と同乗の男性、希望さんの計3人が死亡した。宏子さんもけがをした。



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