韓国検察、与正氏捜査着手　処罰は不能「象徴的意味」

　韓国の聯合ニュースは１６日、北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破したことをめぐり、韓国の弁護士が北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の妹、金与正（ヨジョン）党第１副部長を告発し、検察が捜査に着手したと伝えた。

　弁護士は爆発物使用と公益建造物破壊の疑いで告発した。ただ実際に韓国内で処罰するのは事実上不可能で、聯合は「象徴的な意味」があるとの法曹界の見方を伝えた。

　金与正氏は連絡事務所爆破に先立つ談話で、韓国の脱北者団体による北朝鮮体制批判ビラ散布への報復として同事務所の破壊を予告していた。（共同）