17日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は小幅に反発した。円相場がやや円安ドル高に傾き、株価を支えた。新型コロナウイルスの国内新規感染者数が増加して相場への逆風となり、下げに転じる場面もあった。
午前10時現在は前日終値比10円01銭高の2万2780円37銭。東証株価指数(TOPIX)は1・71ポイント安の1577・35。
新型コロナ感染症の流行下でも堅調な業績が期待できるハイテク銘柄の一角に買いが入り、平均株価を押し上げた。各国の大手医薬品会社や新興バイオ企業がワクチンの開発を積極的に進めていることも市場心理のよりどころとなった。
半面、5月に沈静化の兆しを見せた国内のコロナ感染者数が再び増えており、外出控えで経済活動が停滞すると警戒された。製造業、非製造業ともに幅広い業種の銘柄に売りが出た。