【北京=三塚聖平】中国国家衛生健康委員会は19日、新疆(しんきょう)ウイグル自治区で18日に新型コロナウイルスの感染者を新たに13人確認したと発表した。16日に同自治区で約5カ月ぶりとなる感染者が確認されて以降、3日間で計30人の感染者が出た。いずれも区都ウルムチ市で確認されている。現地当局は感染を防ぐための「戦時状態」に入ったとの認識を示し、全市民にPCR検査を行う方針を打ち出した。
中国メディアによると、ウルムチでは、地下鉄の運行を停止するなど市民の移動を制限する措置をとり、感染拡大に歯止めをかける方針だ。レストランも営業が停止されているほか、市内の空港では多数の航空便が欠航となっている。
同自治区で新規感染者が確認されるのは、中国国内で新型コロナ流行が深刻だった2月中旬以来。無症状の感染者も16日からの3日間で計40人超に上る。