愛知県が県のウェブサイトに新型コロナウイルス感染者490人分の個人情報を一時誤って掲載した問題で、県は21日、損害賠償金の受け取りを承諾した72人に計254万円を支払うと発表した。大村秀章知事が同日、専決処分した。氏名が載った55人に1人当たり4万円、載らなかった17人には同2万円を支払う。
県は5月末からおわびの文書と賠償に関する承諾書を送付。既に返信があった323人については、7月6日の県議会定例会で損害賠償金計1170万円などを盛り込んだ補正予算案が可決されている。
返信がないなどの理由で未承諾となっている95人も、今後承諾が得られれば支払う。
ウェブサイトでは、5月4日までの感染者全員の個人情報が、同月5日午前9時半ごろから約45分間、閲覧できる状態になっていた。氏名や入院先に加え、感染者同士の関係性を「恋人」「愛人?」などと記述した内容も含まれていた。