「客席が目を覚ました」帝国劇場、148日ぶりに有観客公演が再開





帝国劇場が観客を入れた公演を再開。ミュージカル「ジャージー・ボーイズ イン コンサート」のカーテンコール=23日、東京都千代田区(松本健吾撮影)

 東京・日比谷の帝国劇場で23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自粛していた観客を入れた公演が、148日ぶりに再開された。演目は、1960年代のロックポップスグループ「フォー・シーズンズ」を描いたミュージカル「ジャージー・ボーイズ イン コンサート」。感染リスクを減らすため、2幕約3時間を1幕約2時間のコンサート版に模様替えした。

 1897席の客席は前後左右を空ける「千鳥配列」で半数以下に。観客はチケットを自分でもぎって入場し、マスク姿で観劇した。主演の中川晃教さんは、客席からの大きな拍手を「148日目に客席が目を覚ました」と表現して喜んだ。

 同公演は18日に再開予定だったが、劇場スタッフの感染が判明し配信のみの無観客公演に。公演再開した劇団四季でも所属俳優の感染で公演が一時中断されるなど薄氷の興行が続く。



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