山形県大石田町の発注工事を巡る汚職事件で、加重収賄や官製談合防止法違反などの罪に問われた前副町長、横山利一被告(67)に、山形地裁は27日、懲役2年6月、執行猶予4年、追徴金110万円(求刑懲役2年6月、追徴金110万円)の判決を言い渡した。
判決理由で今井理裁判長は「指名業者を選定する立場にありながら賄賂を受け取り悪質だ」と指摘。一方で起訴内容を認め反省しているとして執行猶予を付けた。
判決によると、平成29年、町民交流センター建設工事を落札した建設会社側から便宜に対する謝礼として100万円を受領。昨年、消防署建築工事の入札で予定価格の概算額を同社側に漏らして落札させた。また地元業者から10万円の賄賂を受け、昨年、案内誘導サイン設置工事の入札情報を教え落札させた。