分け隔てない社会目指す 障害者3団体が共同声明





建て替え工事中の相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」=15日

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷事件が26日で発生から4年を迎え、障害者らでつくる3団体が共同声明を発表し「事件の風化を阻止し、障害によって分け隔てられない社会の実現を目指す」と決意を表明した。

 声明を出したのは「DPI日本会議」など。事件の背景にあるのは、差別や偏見を払拭できず、優生思想を生み出している社会とし、新型コロナウイルス禍の中、世界中で障害や高齢を理由とした命の選別が行われ始めていると指摘。優生思想の根絶を訴えた。

 また、京都のALS患者嘱託殺人事件にも言及。「重度障害者はいらない」とする相模原殺傷事件の植松聖(さとし)死刑囚(30)と逮捕された医師の考え方が似ているとし、「生きる選択をした多くの当事者が発信している声を重く受け止めるべきだ」と強調した。



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