群馬県は30日、新型コロナウイルス感染防止対策として災害時の避難所を分散化するため、宿泊施設やゴルフ場施設を避難所として確保する協定を、県旅館ホテル生活衛生同業組合(森田繁理事長)と県ゴルフ協会(萩原渉会長)の2団体と締結した。
避難所の分散化は、災害時に大勢の被災者らが避難所に集まることで集団感染の原因となる「3密」(密閉・密集・密接)を防ぐ狙いがある。県は国の方針を受け、複合災害を防ぐ観点から検討を進めていた。
協定締結により、ホテルや旅館計146施設、クラブハウスなどゴルフ場施設計53カ所を避難所として今後利用できるようになる。
宿泊施設の利用者は、高齢者や障害者ら災害弱者を想定。ゴルフ協会との協定では臨時ヘリポートの設置も明記した。