厚生労働省は30日、新型コロナウイルス感染拡大に関連する解雇や雇い止めが、見込みを含めて29日時点で4万32人になったと明らかにした。7月1日時点で3万人を超えてから1カ月弱で1万人増加した。政府が緊急事態宣言を全面解除してから2カ月が経過した現在も、失業者増に歯止めがかからない実態が浮き彫りになった。
厚労省は2月から各地の労働局やハローワークに相談があった事業所の報告に基づき、解雇や雇い止めの人数を集計している。
解雇や雇い止めは5月21日に1万人を、6月4日に2万人を超えた。それ以降は1カ月弱で1万人のペースで推移している。ただ労働局などが把握している人数にとどまるため、実際はもっと多いとみられる。