世界中で熱狂的な人気を誇るジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』シリーズの最新作、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が12月19日より公開されました。この待望の3作目は、前作が打ち立てた世界歴代興行収入の記録をさらに塗り替えるかどうかに、全世界の注目が集まっています。
シリーズ1作目『アバター』(2009年)は全世界で29.2億ドルの興行収入を記録し、歴代1位の座に君臨。続く2作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022年)も23.4億ドルで歴代3位という驚異的な成績を収めました。これらの数字は、『アバター』シリーズがエンターテイメント界において類を見ない成功を収めていることを明確に示しています。
しかし、邦画が圧倒的な強さを見せる日本市場においては、この世界的ヒットシリーズが必ずしも「誰もが待ち望む大人気タイトル」というわけではありません。1作目『アバター』は日本国内でも159億円の大ヒットを記録し、国内歴代興収ランキング15位(洋画実写では4位)に食い込みました。しかし、2作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は43.1億円に留まり、国内歴代100位圏外となりました。
洋画不況が叫ばれる昨今の日本市場で、世界最大級のヒットシリーズ最新作がどれほどの成績を収めるかは、今後の洋画興行のトレンドを占う上で非常に重要な指標となるでしょう。
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の最新場面写真
『アバター』シリーズの壮大な物語:惑星パンドラと先住民族ナヴィ
『アバター』シリーズの舞台は、宇宙の果てに位置する神秘的な惑星パンドラです。地球から貴重な資源を求めてパンドラに到達した人類は、先住民族ナヴィと人間のDNAを融合させた「アバター」と呼ばれる肉体を用いることで、この星での活動を可能にし、資源の獲得を目指します。
1作目では、パンドラに降り立った主人公ジェイクが、環境を破壊しナヴィの生命を脅かす人類の任務に疑問を抱き、最終的にはナヴィと共に地球人との戦いに身を投じることになります。地球側の傭兵部隊の隊長クオリッチはジェイクとの戦いに敗れ、絶命。戦いの後、地球人の一部はパンドラを去り、ジェイクは人間の体を捨て、ナヴィとして新たな生を受け、ナヴィの族長の娘ネイティリと家族を築きます。
『アバター』最新作の美しい映像の場面写真
続編で描かれる新たな脅威と家族の絆
2作目は、1作目の戦いから16年後の世界が描かれています。ジェイクはオマティカヤ族の長となり、妻ネイティリとの間に子供たちをもうけ、幸せな家庭を築いていました。しかし、再び地球人による侵略が始まり、人間とナヴィの遺伝子を組み替えたハイブリッド戦士たちがパンドラに乗り込んできます。この侵略者の中には、かつてジェイクの宿敵であったクオリッチの記憶を移植された戦士も含まれており、ジェイクとナヴィたちは新たな脅威に直面することになります。
今回の最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が、この壮大な物語をどのように発展させ、日本市場でどれほどのインパクトを与えるのか、その動向に引き続き注目が集まります。





