31日の東京外国為替市場の円相場はドルに対して上昇し、一時1ドル=104円台前半を付けた。3月以来、約4カ月ぶりの円高ドル安水準。
正午現在は前日比80銭円高ドル安の1ドル=104円26~30銭。ユーロは45銭円安ユーロ高の1ユーロ=123円97~98銭。
前日に発表された4~6月期の米実質国内総生産(GDP)成長率の速報値が過去最悪で、米景気の先行きへの懸念からドルを売って円を買う動きが優勢だった海外市場の流れを引き継いだ。東京株が大幅下落し、相対的に安全資産とされる円を買う動きが勢いづく場面もあった。
トランプ米大統領は30日、11月の大統領選の延期に言及した。外為ブローカーは「米政治の不透明感も円高要因になっている」と指摘した。