14日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)では、日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題で、除外の判断に杉田和博官房副長官が関与していたことを報じた。
番組では、河野太郎行革相が「学術会議の予算や機構、定員について聖域なく例外なく見ていく」との発言を伝えた。この方針は任命拒否問題とは別問題で、問題のすり替えにあたるのではとスタジオで出演者が議論した。
コメンテーターで同局の玉川徹氏は「本質の問題はなぜ6人を任命しなかったか。それ以外の話を今、出してきているのは、ある種、議論を本質のところから、そらそうという意図があるのかなと僕には思います」と指摘した。
その上で「それが意味があるのかないのかと言えば、結構、世論の中にそちらの方に流れている世論があるので、一定の成果を収めているんじゃないですか。論点ずらしは」とコメントした。さらに「だけどあくまで本質はなぜ任命しなかったことだけは揺るがない。それから政府の姿勢としてアカデミアに対する尊敬の念は、この日本には絶対に必要だと思う」と主張した。
続けて「なくせばいいとか民間法人にすればいいとか言っている人たちに果たしてアカデミアに対する尊敬があるんだろうか。ここの尊敬なくしてこの日本はやっていけません」と訴えていた。