飲食店で食事、どんな場合に新型コロナ感染?国立感染研が具体事例公表

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 国立感染症研究所は13日、飲食店での一般的な会食をした際に、新型コロナウイルス感染症に集団感染した可能性がある具体的な事例を公表し、感染予防の対策の重要性を訴えた。これらの事例では発症者の近くでマスクをつけずに会話したり、店員が接客したりした場合に感染していた。また、高齢者施設での食事の際、テーブルに座る位置に注意して集団感染を防いだとみられるケースも紹介した。

 同日開かれた、新型コロナウイルス感染症対策を検討する厚生労働省の「アドバイザリーボード」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)の会合で示された。公表したのは、飲酒ではなく食事が中心の店で、未成年も入店できるレストランや喫茶店、定食屋などの店舗での事例。あるレストランのケースでは、対面の距離が1メートル程度の同じテーブルに座った3人のうち1人が発症者で、他の2人が感染。マスクをつけずに対面で数時間、会話していたという。

 また、カウンターのある飲食店では、カウンターに発症者を挟んで近くに座った客や、配膳した店員が感染。全員がマスクをつけていなかった。隣の人とは腕が当たる程度の距離で、面識がなくても気軽に話せる雰囲気だった。このほか、別の飲食店では、発症した母親が子ども2人に、おいを加えた計4人で同じテーブルにつき、うち母親の隣席の子と、母親の正面に向き合って座っていた、おいの2人が感染。おいと母親はスプーンを共有していた。

 さらに、会食の際の感染について、ある自治体でのケースでは、観光客が利用する店が多かったことや発症者とは別のテーブルに座った人が感染した事例はなかったことが示された。また、接客した店員が発症していた場合に複数組の客が感染した事例もあった。

 このほか、利用者が発症したある高齢者施設で、それぞれの利用者が食事の際に、テーブルの斜め向かいの位置に約1・8メートルの距離をとって座っていたため、感染の拡大を防げたとみられる事例があった。

 感染研ではこれらの事例を踏まえ、会食の際の注意点として▽互いにできるだけ離れて座る▽飲食中以外の時間はマスクを着用する▽箸やスプーンなどを共有しない――などを挙げている。【村田拓也】

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