兵庫県知事の公用車が2千万円を超えるトヨタの最高級車「センチュリー」に更新されたことをめぐり「そこまでの高級車が必要なのか」と批判が高まっている。これに関連し、井戸敏三知事は19日開かれた県議会決算特別委員会で「一面的な報道が横行し、遺憾だ」と不快感を示した。
県によると、公用車は昨年8月に更新。同社の高級車・レクサスからセンチュリーに車種が変更された。7年間のリース契約は月額約25万円で総額約2千万円。レクサスに比べ約700万円高い。
井戸知事は走行性能や安全性、環境性能などを基準に、ハイブリッド車のセンチュリーを選んだと説明。昭和61年から平成24年まではハイブリッドではないセンチュリーだったため、当時はレクサスのハイブリッド車に切り替えていたという。
同委員会で井戸知事は「車種、価格の比較ばかりで選定の考え方は言わず、正確な報道がなされていない」と批判。「『井戸はわがままだ』という報道は遺憾であり、残念。とんがったところだけとらえている」などと述べた。
同県では県議会議長の公用車も同じセンチュリーに更新されている。