やっと国会第一声 首相就任40日後は異例の遅さ 野党「国会軽視だ」


やっと国会第一声 首相就任40日後は異例の遅さ 野党「国会軽視だ」

 菅義偉首相の所信表明演説は9月16日の首相就任から40日後となった。近年では09年に民主党政権の誕生で就任した鳩山由紀夫首相も40日後だったが、政権交代を伴わないケースでは異例の遅さだ。野党は「国会や国民の軽視だ」と批判する。

 菅首相は9月の臨時国会で首相に指名されたが、会期はわずか3日間で、発言機会はなかった。首相は国会で自らの基本姿勢を説明しないまま、今月18~21日にベトナムとインドネシアを訪問。ベトナムの大学で学生らを前に政策スピーチも行った。所信表明演説が後回しとなり、「国会審議を避けている」(立憲民主党の安住淳国対委員長)と指摘された。

 01年以降で見ると、首相就任から所信表明演説までの日数は、鳩山氏が最も長く、次いで民主党から交代した第2次政権時の安倍晋三氏が33日。政権交代を伴わないケースでは3~11日で、菅氏の40日は際立って長い。野党は「40日たつと、新内閣が始まるぞという空気は終わった」(立憲の福山哲郎幹事長)と冷ややかだ。【影山哲也】



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