「盗撮」に狙われた陸上選手の苦悩 被害女子アスリートが独占告白(上)

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「盗撮」に狙われた陸上選手の苦悩 被害女子アスリートが独占告白(上)

 競技会で女子アスリートのパフォーマンスを撮影するのではなく、性的な視線で選手の姿を狙う「盗撮」まがいの行為が後を絶たない。撮影された画像や動画は会員制交流サイト(SNS)などによって拡散され、インターネット上に残された中傷は削除が難しく「デジタルタトゥー」として半永久的に選手を苦しめる。 盗撮に狙われた日本代表経験のある陸上選手が共同通信の取材に応じ、被害の実態を告白してくれた。その選手はツイッターのダイレクトメッセージ(DM)機能で、知らないアカウントから男性の性器の画像や、自分が競技をしている写真に体液をかけたように合成された写真を送りつけられたことがある。ファンからの応援メッセージに紛れた悪意ある行為を見つけてしまったときの気持ちは計り知れない。(共同通信=鎌田理沙)

 ▽「尊厳考えて」悲痛な叫び

―最初に「おかしいな」と思ったのはいつごろですか。

 高校3年とか、大学1年の頃でしょうか。SNSを使うようになり、高校時代の競技を終えて鍵付きアカウントにせずにやり始めたあたりからです。大学でタイムが伸びて、いろいろなところで取り上げられるようになってから、DMが来るようになりました。普通のメッセージだと思って開いたら(性的な画像で)「何これ」ってなりました。

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