世界貿易機関(WTO)一般理事会が28日(現地時間)、次期事務局長にナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ候補を推戴することを決めた中で、米国通商代表部(USTR)が韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)氏を公式に支持すると明らかにした。
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USTRはこの日、声明を出して「米国はWTOの次の事務局長として韓国の兪明希氏が選出されることを支持する」とし「兪氏は通商分野の真の専門家で、通商交渉と政策樹立分野で25年間、際立った経歴を積んできた」と明らかにした。
また「兪氏はWTOを効果的に導くために必要なすべての技量を備えている」とし「今、WTOや国際通商はかなり難しい時期だ。紛争解決体系が統制不能で、基本的な透明性の義務を守る加盟国が非常にない時期を迎え、実戦経験がある本物の専門家が導くべきだ」と付け加えた。
これに先立ち、キース・ロックウェルWTO報道官は全体加盟国大使級会議が終わった後、記者団に対して「ある代表団が(会議で)オコンジョイウェアラ氏の立候補を支持できず引き続き兪氏を支持すると話した。その代表団は米国だった」と明かしたことがある。
一方、米国が親中志向のオコンジョイウェアラ氏に拒否権を行使すれば、米中の終盤の調整で兪氏が当選する可能性もあるとの分析もある。加盟国全体のコンセンサスを形成する期間である11月7日まで「終盤の逆転」を狙う。
米国務省が25日、在外公館に「駐在国政府の兪氏支持の有無を把握し、兪氏支持を勧めよ」という電文を送ったことも拒否権を予告したものだと解釈している。