NHK、あの「百地章」氏出演の波紋 「国営忖度放送」に堕したか、巧みな「方便」か

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NHK、あの「百地章」氏出演の波紋 「国営忖度放送」に堕したか、巧みな「方便」か

 菅義偉首相が日本学術会議が推薦した法律・歴史学者6人を任命しなかった問題で、NHKのニュース番組に登場した「識者」の人選をめぐり、波紋が広がっている。番組でコメントしたのは、百地章・国士舘大学特任教授。2015年に可決・成立した安全保障関連法について、違憲ではないとの見解を表明していた数少ない憲法学者だ。

 多数の学者が学術会議の問題についてコメントする中、百地氏は、今回の問題ではほとんどメディアに登場していない。番組で強引に両論併記の体裁をつくろうとするための登場だとして批判的な見方がある一方で、あえて「バランサー」を仕込むことの意義を指摘する声もある。

■3人しか挙がらなかった「安保法制を違憲じゃないと発言している憲法学者」

 百地氏の知名度が比較的上がったのが15年の安保法案をめぐる攻防だ。当時は官房長官だった菅義偉首相が記者会見で、集団的自衛権について「『まったく違憲じゃない』という、著名な学者もたくさんいらっしゃる」と述べたことを受け、辻元清美衆院議員が衆院安保法制特別委員会で、

「200名以上の方が、この法案は憲法違反だという声明を上げている」
  「違憲じゃないと発言している憲法学者の名前を、いっぱい挙げてください」

と質問。菅氏が名前を挙げられたのは3人だけだったが、その1人が百地氏だった。

 議論を呼んだのは、20年10月29日放送の「ニュースウォッチ9」と「NHK クローズアップ現代+」。このうち「ニュースウォッチ9」では、20年9月まで日本学術会議の会長を務めた山極壽一氏がインタビューで登場し、18年に定年で会員の補充が必要になった際、学術会議側が検討していた候補について官邸側が難色を示したことを明かした。当時の経緯を

「杉田(和博)官房副長官が、様々なことを決定していたのだと思う。私は面会(の依頼)を何回も申し上げた。ところが『来る必要はない』ということだ」

などと説明し、

「今度の任命拒否が、これをきっかけにして様々なところに広がる。つまり、任命権者が、これを認めないと言ったら、理由もつけずにそれが通るんだ、という広がりはしないか。人事まで国が介入してくるとなると、これはやっぱりアカデミア、特に大学の自立性というものが大きく阻害されると思う」

などと今後の懸念を表明した。

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