米菓子「アン」現地販売[写真 オリオン]
韓国菓子メーカーのオリオンが7-9月期基準で創社以来最大の実績を記録した。中国、ベトナム、ロシアなど海外市場での善戦に後押しされた成果だ。
オリオンは今年7-9月期の営業利益が前年同期比6%増となる1078億ウォン(約101億円)を記録したと9日、公示した。売上は5974億ウォンで12.7%、当期純利益は770億ウォンで10.5%それぞれ増えた。7-9月期基準で最大実績を出した昨年の記録をわずか1年ぶりに更新した。
オリオンは国内外ともに大きい成果を挙げた。中国、ベトナム、ロシアなど海外法人が顕著な成長を示し、19%の営業利益率を達成した。現地人の口に合う新製品を相次いで発売し、マーケティングを強化したことが秘訣として挙げられる。
中国では7-9月期売上が前年同期比14.4%、営業利益は1.6%それぞれ増加した。中国の若者層の口に合う新製品を出し、現地販売網を拡充したことなどが秘訣として挙げられる。新製品では上半期発売したチョコパイイチゴ、チャルチョコパイなどチョコパイ製品類の売上が43%増加した。中国内の大都市だけでなく、小都市地域のスーパーマーケットにまで売場を確保するなど、販売網を広げたことも売上増加の原因になった。
ベトナムでは売上と営業利益がそれぞれ18.2%、23.2%増加した。ベトナム市場を狙って作った米菓子「An(アン)」と量産パン「セボン」がたくさん売れた。ロシアでもチョコパイやビスケット製品がよく売れて、上半期の売上と営業利益がそれぞれ16.1%、46.2%増えた。
韓国内市場でも売上と営業利益が6.4%、2.7%増加した。オンライン専用の大容量モデルとタンパク質ドリンク「Dr.You(ドクターユー)」などの反応が良かったためだ。オリオンは10-12月期からグループの新成長動力であるバイオ事業を始めると明らかにした。国内スタートアップを育成して重大疾病を早期に発見する「診断キット」を開発し、中国に流通・販売する事業だ。