![「韓国スタートアップにグローバルAI・教育専門家が集まっている」(1) Riiid!のジム・ラリモア(Jim Larimore)最高教育機会拡大責任者は先月、中央日報とのインタビューで「シリコンバレーでもさまざまなエデュテックスタートアップを見たが、ほとんどが教育事業で収益を上げることにとどまっている」としながら「Riiid!が教育市場を革新するAI技術があり、これに合うビジョンを有していると考えた」と説明した。[写真 Riiid!]](https://jp24h.com/wp-content/uploads/2020/11/20201110140911-1.jpg)
Riiid!のジム・ラリモア(Jim Larimore)最高教育機会拡大責任者は先月、中央日報とのインタビューで「シリコンバレーでもさまざまなエデュテックスタートアップを見たが、ほとんどが教育事業で収益を上げることにとどまっている」としながら「Riiid!が教育市場を革新するAI技術があり、これに合うビジョンを有していると考えた」と説明した。[写真 Riiid!]
韓国人工知能(AI)専門スタートアップ「Riiid!(ルイード)」は9月に社内研究・開発(R&D)専門組織「Riiid! Labs」に多くのグローバル人材を迎えた。米国大学入学資格試験の主管社であるACTの元CEO(最高経営責任者)であるマーテン・ローダ(Marten Roorda)氏、ダートマス大学学長やスタンフォード大学副学長を歴任したジム・ラリモア(Jim Larimore)氏、グーグルで機械知能とヘルスデータ科学部門を率いていたヨハン・リー(Yohan Lee)博士などが合流した。Riiid! Labs(ルイード・ラボズ)はRiiid!が今年2月にAI技術開発とグローバル事業拡張のために米国シリコンバレー近隣サン・ラモン(San Ramon)に設立した法人だ。
Riiid! Labsにはスタンフォード大学・カリフォルニア大学バークレー校など米国大学修・博士出身のAI研究陣30人が勤務している。韓国事務室にはAI専門研究陣70人を含めて合計120人が働いている。2014年設立の10年にもならない韓国スタートアップに著名な教育・技術専門家が大勢合流し、Riiid!にはAI業界の関心が一気に集まった。彼らはなぜシリコンバレーの中で韓国スタートアップを選んだのだろうか。
先月13日、ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)にあるRiiid!事務室でRiiid!最高教育機会拡大責任者(Chief officer Equity in Learning)のジム・ラリモア氏と会った。ラリモア氏はRiiid!が先月5日から開いている教育分野AIアルゴリズムチャレンジ(AIEd)を総括している。来年1月初めまで3か月間開かれるこの大会は、Riiid!の教育データベースを活用してAI研究陣が問題解答予測アルゴリズムを作って競争するのが核心だ。計10万ドル(約1050万円)の賞金がかかっているが、現在まで世界から1500チーム以上が参加している。米国マイクロソフト(MS)が先月締め切ったAIアルゴリズムチャレンジ参加チームがまだ100チームにも達していないことを考えると、Riiid!のAIチャレンジに対する業界関心は非常に高いほうだといえる。
ラリモア氏は教育専門家だ。ラリモア氏はスタンフォード大学、ダートマス大学、ニューヨーク大学、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などに30年近く身を置きながら、学生が公平な教育機会を持てるようにする業務に従事してきた。最近、ジョー・バイデン米国大統領当選者の選挙キャンプで教育政策委員会の委員に選任されて活動していた。ラリモア氏にRiiid!に合流した理由を尋ねた。
「シリコンバレーにも多彩なエデュテック(教育・技術)のスタートアップがあるが、大部分は現実的に教育関連事業で収益を上げるだけにとどまっている。『技術で教育事業を行う』と考えれば、市場を説得することもできなければ、大きな影響力を発揮することもできない。反面、Riiid!は長期的に学生に必要なコンテンツ、コース、軌道が何かを教える役割を果たすだろうと考えた。チャン・ヨンジュン代表らとテレビ会議ツール『Zoom(ズーム)』で30分間話をしている間、会社のミッションと目的が何かを知ることができた。Riiid!は教育で革新できるAI技術を保有していて、AIを見つめる観点も素晴らしかった」
--あなたの肩書は「教育機会拡大(Equity in Learning)」だが、見慣れない名称だ。Riiid!はなぜあえて「教育機会拡大」部門に最高役員を任命したのか。
「公平、衡平を意味する単語『Equity』は単に公正な機会だけを指すのではなく、人々が本当に必要としている支援(support)もプラスされなければならない。米国内所得上位20%階層は10人中8人が大学学位を取得している。反面、所得下位20%階層はこの比率が8%にすぎない。10倍の差がある。教育分野に全面的な革新が必要だが、これが単純に教えて学ぶスキルだけ変わって解決できるような問題ではない。Riiid!はこれをビジネスと社会正義の側面から同時に解決しようとしている」
「韓国スタートアップにグローバルAI・教育専門家が集まっている」(2)