愛知県一宮市の男子中学生の自殺をめぐり、両親が市に損害賠償を求めた裁判で、名古屋地裁は12日、「学校側は自殺を予見できた」とする和解案を提示しました。
2017年、一宮市の市立中学の3年生だった男子生徒(当時14)は、「担任に人生をすべて壊された」などと書いたメモを残し、飛び降り自殺しました。
その後、男子生徒の両親は、自殺は担任の教師の不適切な指導などが原因だったとして、市に損害賠償を求める訴えを起こしていました。
原告の弁護士によりますと、名古屋地裁一宮支部は12日、市に安全義務違反があり「学校側は自殺を予見できた」などとして、市側が請求額の9割を支払う内容の和解案を提示しました。
一宮市は「内容を確認中です」とコメントしています。