オバマ氏、選挙不正の主張は民主主義を損なうと批判


オバマ氏、選挙不正の主張は民主主義を損なうと批判

アメリカのバラク・オバマ前大統領は米テレビ局のインタビューで、共和党議員らについて、大統領選で不正があったとするドナルド・トランプ大統領の証明されていない主張を支持し、民主主義を損なっていると批判した。

米CBSが15日放送予定のインタビューで、オバマ氏は大統領選について、ジョー・バイデン次期大統領が「明らかに勝った」と述べた。

大統領選をめぐっては、米メディアが7日、バイデン氏の当選が確実になったと報じた。ただ、票の集計は一部でまだ続いている。

トランプ氏は選挙で不正があったと主張し、次々と訴訟を起こしているが、不正の主張を裏付ける証拠をまだ提示していない。

■「危険な道だ」

オバマ氏はインタビューで、選挙不正の訴えは、「大統領は負けるのが嫌い」という事実から生じていると述べた。

また、「さらに困ったことだと感じているのは、明らかに状況をよく分かっているはずの共和党関係者が、この主張に付き合っていることだ」と発言。

「バイデン次期政権だけでなく民主主義全般の合法性を否定するもので、危険な道だ」と話した。

オバマ氏は新たな回顧録「A Promised Land」(約束の地)の第1巻の刊行を17日に控えている。同書では、連邦上院議員を経て大統領1期目に至る道のりを描いている。第2巻とあわせ、ホワイトハウスで過ごした時期について記す。

同書の抜粋を報じたCNNによると、オバマ氏はトランプ氏について、アメリカを率いる黒人への恐怖をあおることで大統領に上り詰めたと記述しているという。

オバマ氏は、「まるでホワイトハウスにおける私の存在が、自然の秩序が乱されたという感覚を招き、根が深いパニックを呼び起こしたようだった」、「ホワイトハウスにいる黒人男性におびえていた何百万人ものアメリカ人にとって、(トランプ氏は)人種的な不安を鎮めてくれる特効薬に思えた」と記しているとされる。

(英語記事 Obama: Election fraud claims undermining democracy)



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