アルカイダのナンバー2、イスラエル工作員が8月にイランで殺害=NYT


[ワシントン 14日 ロイター] – 国際武装組織アルカイダのナンバー2とされるエジプト人幹部が8月にイランで米国の要請を受けたイスラエルの工作員に殺害されていた。米紙ニューヨーク・タイムズが13日、情報当局者の話として報じた。

殺害されたのは、アブ・ムハンマド・マスリの名前で知られるアブドラ被告で、1998年にアフリカで起きた2件の米国大使館爆破の計画に関わったとされている。

NYTによると、同被告は8月7日、イランの首都テヘランの路上でバイクに乗った2人の男に銃撃され、死亡したが、死亡についてはこれまで秘密にされてきた。

アフガニスタンの治安当局高官は10月、ロイターに対し、アブドラ被告がテヘランで殺害されたと語っていたが、ロイターはこの情報を裏付けることができていなかった。

NYTによると、アブドラ被告の殺害に米国が実際に関与したのか、どのように関与したかは不明。米当局は同被告や他のアルカイダメンバーを以前から追跡していたという。

NYTによると、アルカイダはアブドラ被告の死を発表せず、イラン当局は事件を隠蔽、どの政府も責任を明らかにしていない。

イラン政府は14日、NYTの報道を否定し、国内にアルカイダの「テロリスト」はいないと説明。

イラン外務省報道官は声明で、米国とイスラエルは「テロリスト集団などによる犯罪の責任を回避するため、うそをついたり、メディアに虚偽の情報を流すなどしてイランをこうした集団と関連付けようとする」と語った。

ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)はコメント要請に応じていない。

イスラエル首相府は今回の報道にコメントしないとした。



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