[フランクフルト 15日 ロイター] – ドイツのアルトマイヤー経済相は、国民は今後4─5カ月は新型コロナウイルス感染拡大抑制のための厳しい規制を覚悟する必要があり、現在の規制が早期に緩和されると期待すべきでないとの見解を示した。
同相は、ビルト紙日曜版に対し、「(感染者数が)峠を越えたわけではない。経済を定期的に動かしたり止めたりするヨーヨー式の閉鎖は無理」と述べた。
ドイツは他の欧州諸国同様、感染第2波に見舞われており、限定的な制限を行う「ライト版ロックダウン」と呼ばれる規制を実施。レストランは閉鎖されているが、これまでのところ学校と店舗は継続している。
国立感染症研究機関ロベルト・コッホ研究所(RKI)によると、15日に確認された感染者数は1万6947人、累計では79万0503人となった。週末は、自治体のデータがすべて提出されないことから、感染者数が少なくなる傾向がある。
アルトマイヤー経済相は、規制緩和を急ぐことに警戒を呼びかけ「数週間前のフランスのように、1日5万人の感染が出る事態を望むのでなければ、われわれは真実を見通し、どの規制をふたたび解除できるかを絶えず推測することを止めなければならない」と述べた。
そのうえで、「早すぎる時期に規制を緩和した国はすべて、人命を失うという高い代償を支払っている」と指摘した。