【Q&A】スリランカの聖地「キャンディ」のケーブルカー事業権を獲得した韓国人

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ミャンマー仏教の聖地チャイティーヨーを行き来するケーブルカーの前でスカイアジアのユ・ソンハ会長が笑顔を見せている。ミャンマー最初のケーブルカーとして、2年間の工事の末に2017年から運行を開始した。中央フォト
ミャンマー仏教の聖地チャイティーヨーを行き来するケーブルカーの前でスカイアジアのユ・ソンハ会長が笑顔を見せている。ミャンマー最初のケーブルカーとして、2年間の工事の末に2017年から運行を開始した。中央フォト

スリランカからうれしい便りが届いた。キャンディ(Kandy)のケーブルカー事業権を韓国人が獲得したのだ。スリランカの聖地と呼ばれるキャンディは仏教遺跡がよく保存され、都市全体が国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)世界文化遺産に指定されたところだ。事業権を獲得したのは2017年ミャンマー最初のケーブルカーを建設したスカイアジアのユ・ソンハ会長(71)だ。2014年事業構想に入り、6年ぶりに実を結んだ。

ケーブルカーはキャンディ都心からハンタナ山まで2.2キロをつなぐ。韓国にたとえると、慶州(キョンジュ)市内と峰を繋ぐケーブルカーを建設するようなものだ。3500万ドル(約36億4000万円)が投じられる大型プロジェクトだ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)が変数だが、来年着工して2023年から運営を始める計画だ。13日、少しの間帰国していたユ氏とソウルで会った。

--おめでとう。新型コロナで事業推進が容易ではなかったと思うが。

「スリランカ政府との協議は2015年から進めた。今年は事実上、結論だけが出た。当初、スリランカ側が検討を要請していた地域は3カ所だったが、キャンディに決まった2017年から速度が出始めた。キャンディが世界文化遺産に指定された場所なのでやや時間がかかったが、今年8月にキャンディ市と議会から最終承認書を受けた」

--事業はどのように進めるか。

「キャンディ市、スリランカ投資庁と特殊目的会社(SPC)を作って設計・建設・運営を一括して進める。直接投資して作った後、50年間運営権を持つという概念だ。ミャンマーのチャイティーヨー・ケーブルカーと似ている。ミャンマーの時は建設費用の調達が容易ではなかったが、今回は国内の有名建築会社が気前よく投資に出てくれて相対的に楽だった」

--なぜキャンディか?

「キャンディを世界的観光地にしていこうとするスリランカ政府の利害と合致した。キャンディは今でも年間300万人以上が訪れているが、インフラが整っていないため限界があった。ケーブルカーを建設すればさまざまな関連商品を作ることができ、観光客が100万人以上増えるとみている」

スリランカの首都コロンボから北東に90キロメートル離れたキャンディは高地帯(海抜500メートル)に建設された歴史的な都市だ。15世紀から18世紀までシンハラ王朝の首都だった。植民地時代が長かったが、過去の伝統をよく保存されているとの評価がある。最も代表的な観光地は仏歯寺(Tooth Temple)だ。釈迦の歯を保管しているところだ。新たに就任するスリランカの首相は仏歯寺の参拝から任期を始める。1371年に開場し、アジア最大規模を誇るペラデニヤ植物園(Royal Botanic Garden)にも毎年200万人以上が訪問する。

大企業の元商社マンにふさわしく、ユ会長は40年近く世界をまたにかけて仕事をしてきた。20年以上携わってきたミャンマーから最初のケーブルカーを受注したことに続き、スリランカに領域を拡張して事業ポートフォリオはより頑丈になった。

--ミャンマーケーブルカーの運営のほうはどうか。

「毎年訪問客が徐々に増加していたが、今年新型コロナの直撃を受けた。ミャンマー政府の移動制限政策によりケーブルカーの運営も一時中断された。仕方のないことで、来年適切な時期に再開できるだろうと考えている」

--新型コロナの余波でスリランカの工事進捗も円滑にはいかないようだが。

「今のところ飛行機の便がなく、スリランカの入国が不可能なので何の進捗もない(笑)。フランスにいる設計者も来てもらわなければならないが、いつまで遅れるのか分からない。ワクチン開発の便りが聞こえているので焦らないようにしている」

--完工までどれくらいかかるか。

「ケーブルカーは代表的な規制産業だ。自然環境、周辺観光インフラとの連係など考慮に入れなければならない事項が多い。山で行うため工事自体も容易ではない。幸い、ミャンマー・チャイティーヨーよりは難度が高くないようだ。2023年に運営を開始するのが目標だ。初年度の売上は600万ドル程度と予想する。観光客の増加を考慮すれば2030年ごろになれば投資金の回収は可能だとみている」

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