香川県内の養鶏場で鳥インフルエンザが、今月5日から21日までの2週間余りの間に8カ所で発生が確認された。香川県はため池が多く、専門家は「野鳥が生息しやすい環境になっている」と指摘。鳥インフル多発に関係があるとみられている。
県は、渡り鳥など野鳥が感染源になった可能性が高いとみる。雨が少ない香川では農業用水の確保のため、ため池が多い。県内に約1万4600カ所あり、都道府県で3番目に多く、面積当たりの密度では1位だ。
京都産業大の高桑弘樹教授(獣医微生物学)は「ウイルスを持った野鳥がため池に集まり、小動物を介して養鶏場に広がった可能性がある」とみる。