【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は22日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から330人増え、累計3万733人になったと発表した。市中感染が302人、海外からの入国者の感染が28人だった。週末で検査件数が少なかったにもかかわらず、5日連続で新規感染者が300人を上回った。防疫当局は「第3波」が本格的に到来したとみて、首都圏などの防疫措置「社会的距離の確保」のレベルを5段階のうち上から3番目の第2段階に引き上げることを検討している。
1日当たりの感染者は前日より56人少なかったが、これは検査件数が前日に比べ1万1159件少ない1万2144人にとどまったためとみられる。検査を受けた人の陽性率は2.72%で前日の1.66%を大きく上回った。
市中感染者302人を地域別に見ると、ソウル市(119人)、京畿道(74人)、仁川市(26人)と首都圏が219人を占めた。首都圏の市中感染者が200人を超えるのは3日連続。3日連続の200人超えは「第2波」が本格化していた8月28~30日以来となる。
首都圏以外の市中感染者は慶尚南道(19人)、全羅南道(13人)、江原道と全羅北道(ともに12人)、忠清南道(11人)、光州市(8人)など計83人。
学校や学習塾、宗教施設、小規模な会合などさまざまな日常空間でクラスター(感染者集団)が発生し、大小の集団感染が起こっている。
最近の感染は若者を中心に広がっており、無症状者や軽症者が多い。このため地域社会での感染拡大が続く可能性が高い。
防疫当局は宗教施設を中心に大邱市と慶尚北道で多くの感染者が出た第1波(2~3月)、ソウルの教会とソウル都心での大規模集会を中心に発生した第2波(8~9月)に続く第3波が到来したと判断し、全国の新規感染者が今週中に400人以上、12月初めには600人以上になる恐れがあるとみて警戒するとともに、「社会的距離の確保」のレベル引き上げを検討している。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは28人で、前日に比べ3人増えた。20人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの8人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日より2人増え計505人。韓国国内の平均致死率は1.64%となっている。
中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。