<ポストコロナ>「超小型『人工太陽』技術、韓国が先導」(2)


ソウル大学電気情報工学部のハン・スンヨン教授が超伝導磁石と製造業の革新案について発表している。イム・ヒョンドン記者
ソウル大学電気情報工学部のハン・スンヨン教授が超伝導磁石と製造業の革新案について発表している。イム・ヒョンドン記者

◆グリーンニューディールの成否は「IT技術次第」

専門家の主題発表後に続いた討論で、大統領直属政策企画委員会の未来研究団長であり司会を担当したソウル大学国際大学院の朴泰均(パク・テギュン)院長は「非対面もIT技術があってこそ可能ではなかっただろうか。温故知新という言葉のように、韓国が得意とする製造業などをどのように生かすべきかを扱ってみよう」と口火を切った。

討論者として壇上に立ったLSエレクトリックのキム・ヨングン常務(最高技術責任者)は「韓国版ニューディールはグリーンニューディール・デジタルニューディール・ヒューマンニューディールに圧縮することができるが、IT技術を活用した『デジタルニューディール列車』に乗ってこそグリーンニューディールを達成することができる」と話した。エネルギー保存装置(ESS)、スマートファクトリー、次世代電力網などが代表的だ。あわせて「すべての製造企業は2050年までRE100(再生エネルギー100%)に到達しなければならないという課題を抱えていて、グリーンニューディールがポストコロナ時代の核心戦略になる」と話した。特にキム常務はLSグループが10年以上投資し、世界的競争力を備えている超伝導技術に言及して「モジュールやモーターなど各種電力機器が超小型化すればバイオ・交通・国防など使うところが非常に多い」とし、期待をにじませた。

◆10年後には無名の会社が上位圏に入ってこそ

コロナ以降にやってくる食糧安保危機を農業革新によって克服しなければならないという指摘もあった。LG蓮庵(ヨナム)大学園芸学科のキム・ジュウォン教授は「昨年年末基準で韓国の食糧自給率は45.8%で、2009年と比較して10%ポイント下落し、40歳以下の農業経営主は7500人に過ぎない」と懸念を示し、「気候変動や農業人口の減少に対抗して食糧を確保するためにはスマートファームの導入と拡大が急がれる」と強調した。キム教授はこのために「各産業の技術が農産物と結合する技術の融合、そしてこれを実現する人材育成が必要で、生計型農業ではなく輸出型農業に転換しなければならない」と指摘した。

ソウル大学経営大学のペ・ジョンフン教授は「産業革新で最も重要なことは企業の世代交代」とし「ベンチャー生態系の育成の目標がユニコーン(企業価値1兆ウォン以上の非上場企業)形成に集中しすぎている」と懸念した。ペ教授は「中小企業ベンチャー部の政策が1兆ウォンの中堅企業に対して行う中小企業部の政策と、次世代企業を育てるベンチャー部の政策に区分されるべき」とし「ベンチャーの本質は失敗なので、100件に投資すれば1~2件から回収できるほどだ。短期的な成果よりも10~20年の長期的な結果が重要」と話した。続いて「韓国も10年以内にこれまで見慣れなかった名前の会社が上位圏に入るように研究・開発(R&D)に投資する心情でベンチャー生態系を育成する時がきた」と強調した。

<ポストコロナ>「超小型『人工太陽』技術、韓国が先導」(1)



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