トランプ氏、求心力維持に躍起 「24年」視野、党ににらみ 米大統領選1カ月


トランプ氏、求心力維持に躍起 「24年」視野、党ににらみ 米大統領選1カ月

【写真】米中西部オハイオ州のデワイン知事

 バイデン次期大統領(78)に対する展望の開けない法廷闘争を続ける一方、2024年大統領選に再出馬する可能性も示唆。共和党内ににらみを利かせ、求心力の維持に躍起となっている。

 ◇「4年後に会おう」
 複数の米メディアによると、トランプ氏は1日、共和党関係者との会合で「素晴らしい4年間だった。これからの4年間もだ。そうでなければ4年後に会おう」と語り、24年選挙に言及した。週末には上院の主導権が懸かる年明けの決選投票に向け、南部ジョージア州に今回の大統領選後初の応援演説に入ることも決めた。

 トランプ陣営は敗北した東部ペンシルベニアなど7州で40件以上の訴訟を起こし、大半が棄却か敗訴となった。14日には各州の結果に基づき正副大統領を公式に選ぶ選挙人投票が行われるが、それでも撤退せず、来年1月20日のバイデン氏就任の直前か当日に再出馬を表明するシナリオがくすぶる。

 ◇前例、100年以上なし
 闘い続けることで、トランプ氏は求心力を保持している面がある。将来の大統領候補とされる若手では、ヘイリー前国連大使(48)がトランプ氏の進退についてコメントを避けているほか、ホーリー上院議員(40)が「トランプ氏が24年に出るなら支持する」と明言している。

 自らに弓を引こうとする者には報復を辞さない。早期の政権移行を促した共和党のデワイン・オハイオ州知事には「(22年の)知事選は熱い闘いになる」と予備選の対抗馬擁立を示唆した。

 ただ、ギャラップ社が30日に発表した世論調査では3ポイントとわずかだが、トランプ氏の支持率が選挙前より減った。再選を逃して返り咲きを果たした大統領は100年以上なく、退任後も人心を掌握し続けるのは困難という見方が根強い。 



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