大宇造船海洋「1隻1億ドル」のLNG兼用タンカー10隻の受注目前


昨年大宇造船海洋巨済造船所で建造された超大型原油運搬船4隻。[写真 大宇造船海洋]
昨年大宇造船海洋巨済造船所で建造された超大型原油運搬船4隻。[写真 大宇造船海洋]

大宇造船海洋が液化天然ガス(LNG)を燃料に使うタンカーの受注を目前に控えている。

大宇造船海洋は7日、欧州地域の船主と液化天然ガス(LNG)二重燃料推進超大型原油運搬船(VLCC)10隻に対する建造意向書(LOI)を締結したと明らかにした。LOIは本契約前の協約文書で、来年1-3月期中に契約が締結されるものと観測される。

契約が締結されれば大宇造船海洋は30万トン級LNG二重燃料推進VLCCを初めて建造することになる。これにより大宇造船海洋はLNG燃料推進船舶の範囲をコンテナ船、シャトルタンカー、LPG船に続き超大型タンカーにも拡張する。二重燃料推進とはディーゼルエンジンを装備した船舶の燃料をC重油とLNGを並行して使う方式だ。今年国際海事機関(IMO)が施行した硫黄酸化物排出規制などに合致した方式であり、船舶運航コストも減らすことができる。

LNG推進船舶は船体価格が一般船舶より20~30%高い。業界によると今年VLCCの単価は8500万ドル台で形成されているが、大宇造船海洋が建造意向書を締結した船舶は価格が1億ドルに迫ると予想される。

慶南(キョンナム)大学造船海洋システム工学科のキム・ヨンフン教授は「IMOの排出ガス規制拡大によりLNG推進船舶需要は増加するだろう。いまは燃料を並行して使っているが、規制が強化されればLNGだけを燃料に使うエンジンの交換など新たな市場ができるだろう」と話した。続けて「LNG推進船をはじめとするスマート船舶分野は日本や中国が追いつけない水準で、韓国造船業の立場では環境規制はむしろ好材料」と付け加えた。



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