京畿道始華半月国家産業団地全景。[写真 韓国産業団地公団]
韓国企業の景況感が再び悪くなった。製造業の景況感は7カ月で上昇の勢いが止まった。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の再拡大の勢いが強まったためだ。
韓国銀行が30日発表した「2020年12月企業の景況判断指数(BSI)」によると、12月全産業業界状況BSIは75で前月より3ポイント下落した。BSIは企業の景況感を示す指標で、100を超えれば業界状況が良いと答えた企業が、100を下回れば業界状況が悪いという企業がさらに多いという意味だ。
製造業の業界状況BSIは82で、前月より3ポイント下落した。製造業の業界状況BSIは5月(49)底を打った後、6月から先月まで6カ月連続で上昇した。その間上昇の勢いをリードした自動車の業界状況が今月には16ポイント下落した影響が大きかった。電気装備(-11ポイント)やゴム、プラスチック(-9ポイント)などの見通しも下落した。韓銀関係者は「自動車部品の販売減少と完成車メーカーの操業減少などの影響が反映された」と説明した。
企業規模別には大企業は2ポイント上昇したが、中小企業は8ポイント下落した。輸出企業と内需企業いずれもそれぞれ4ポイント、1ポイント下落した。
非製造業の業界状況BSIも3カ月ぶりに再び下落した。非製造業の業界状況BSIは68で前月より5ポイント下落した。非製造業の業界状況BSIは10月69に上昇した後、先月73となった。暖房需要が増え電気・ガス・蒸気業種(7ポイント)は上がったが、卸小売業(-15ポイント)、建設業(-4ポイント)などが下落したのが主な理由だ。韓銀関係者は「内需不振と住宅建設の受注減少が影響を及ぼした」と話した。
来月の見通しも明るくない。全産業の業界状況BSIは70で前月の調査より6ポイント下がった。製造業(77)と非製造業(64)いずれもそれぞれ4ポイント、8ポイント下落した。製造業は電気装備(-20ポイント)と自動車(-16ポイント)業種の下落幅が大きく、非製造業は卸小売業(-10ポイント)、建設業(-10ポイント)、情報通信業(-9ポイント)などを中心に景況感が悪くなった。
企業と消費者の総合的な経済認識を示す経済心理指数(ESI)も前月より6.6ポイント下落した82.5だった。韓銀が前日発表した「2020年12月消費者動向調査」の結果によると、今月消費者心理指数(CCSI)は前月より8.1ポイント下落した89.8となった。新型肺炎の再拡大にともなう社会的距離の確保レベルの引き上げなどで景気および家計の財政状況に対する認識が悪くなった結果とみられる。